靴とインソールの乾かし方|雨で濡れた靴を翌朝までに乾かす方法
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雨で靴がびしょ濡れになった。明日も履かなければいけない。
このとき多くの人がやってしまうのが、ドライヤーで温風を当てることと、そのまま玄関に置いておくことです。前者は靴を傷め、後者は翌朝まだ湿っています。
この記事では、濡れた靴とインソールをできるだけ早く、傷めずに乾かす方法をまとめます。帰宅後すぐやること、新聞紙の正しい使い方、翌朝までに間に合わせる手順、そして絶対にやってはいけない乾かし方まで。
濡れたまま放置すると何が起きるか
「一晩置けば乾くだろう」で済ませると、次のことが起きます。
- においが出る——湿気と温度と汚れがそろうと、菌が一気に増えます
- カビが生える——特に梅雨時。数日で白い点が出ます
- 革が硬くなる・型崩れする——濡れた革をそのまま乾かすと縮みます
- 接着が弱る——ソールと本体の接着剤は、長時間の水分に弱い
- インソールが波打つ——中の層が水を含んだまま潰れます
いちばん厄介なのは、においが「取れないにおい」になることです。一度素材の内部まで入り込むと、洗っても戻りません。
帰宅後すぐやる4つ
順番に意味があります。15分で終わります。
- インソールを抜く——これが最優先。靴とインソールが重なっている限り、どちらも乾きません
- 靴ひもを抜く——履き口が大きく開き、中に空気が通ります
- 泥を落とす——乾いてからのほうが落ちやすいですが、大きな塊は先に落とす
- 新聞紙を詰める——次の章で詳しく
1番と2番だけでも、乾く速度がまるで違います。靴ひもを抜くのを面倒に感じるかもしれませんが、履き口が閉じたままだと中の空気が入れ替わりません。
新聞紙の正しい使い方
新聞紙は「消臭」ではなく「吸湿」の道具です。だから、使い方に正解があります。
詰め方
- 新聞紙をくしゃくしゃに丸める(平らに折らない。表面積が減ります)
- つま先の奥までしっかり押し込む
- かかと側まで、靴の形が保たれる程度に詰める
- 靴の外側も、新聞紙で包むとさらに早い
交換のタイミング
30分〜1時間で1回目の交換。ここが最も重要です。
最初の新聞紙は、短時間で水分を吸い切って飽和します。そのまま入れておくと、湿った紙が靴の中に入っているだけになり、かえって乾きません。
1回目を交換したら、あとは2〜3時間おきに、紙が湿らなくなるまで繰り返します。3〜4回交換すれば、たいてい十分です。
新聞紙がないとき
キッチンペーパー、乾いたタオル、使い捨ての紙おしぼりでも代用できます。インクの色移りが心配な靴(白いスニーカーなど)は、最初からキッチンペーパーのほうが安全です。
やってはいけない乾かし方
- ドライヤーの温風——接着剤が緩み、素材が縮みます。革はひび割れます。冷風なら可
- ストーブ・ヒーターの前——同じ理由。近づけるほど危険です
- 直射日光——変色と硬化。ゴムは劣化します
- 乾燥機——靴もインソールも変形します
- 浴室乾燥機——熱で縮みます。湿度の高い浴室に置くのも論外です
- 電子レンジ——言うまでもありませんが、実際にやる人がいます。発火します
共通しているのは「熱を使う」ことです。靴を乾かすのに必要なのは熱ではなく、風と吸湿です。ここを取り違えると、乾く前に靴が壊れます。
早く乾かす方法(熱を使わない)
| 方法 | 効果 | 備考 |
|---|---|---|
| 新聞紙を詰めて交換 | 大 | 1回目は30分〜1時間で交換 |
| 扇風機・サーキュレーターの風 | 大 | 履き口に向けて。一晩でほぼ乾く |
| 除湿機の風下に置く | 大 | 部屋ごと湿度を下げるので確実 |
| 靴ひもを抜く・履き口を開く | 中 | ゼロ円で効く |
| 逆さにして立てかける | 中 | つま先に溜まった水が抜ける |
| ドライヤーの冷風 | 中 | 温風は不可。手で持つので長時間は無理 |
| 玄関に置いておく | 小 | 風が通らない。最も乾かない場所 |
組み合わせると一気に速くなります。「新聞紙を詰めて、履き口を扇風機に向ける」——これが最も費用対効果の高い組み合わせです。
靴乾燥機は使っていいか
使えます。ただし温度設定に注意してください。
靴用に作られた乾燥機は、衣類乾燥機より低温に設計されています。送風モード(常温)があるなら、それを使うのがいちばん安全です。温風モードは、革靴や接着で組み立てられた靴には勧めません。
そしてインソールは抜いてから使ってください。靴乾燥機のノズルは靴の内部に風を送る設計なので、インソールが入っているとその下が乾きません。
インソールは必ず別に乾かす

靴に入れたままでは、靴の底とインソールの裏の間が絶対に乾きません。ここが最後まで湿っていて、においの発生源になります。
抜いたインソールは、風通しのよい日陰に立てて干してください。平置きより立てるほうが、両面に風が当たります。
| インソールの素材 | 乾くまでの目安 |
|---|---|
| ジェル・シリコン | 2〜3時間 |
| EVA | 半日 |
| ポリウレタン | 半日〜1日 |
| 布表面・厚手のもの | 1日 |
| 低反発 | 丸1日以上 |
低反発(メモリーフォーム)はねじって絞らないでください。タオルで挟んで手のひらで押し、水を抜いてから干します。
素材別の詳しい扱いは、インソール・中敷きの洗い方にまとめています。
翌朝までに乾かしたいとき
夜に濡れて、朝には履かなければならない。現実的な手順です。
- 帰宅直後|インソールと靴ひもを抜き、タオルで外側と内側の水気を拭く
- すぐ|新聞紙をくしゃくしゃにして、つま先の奥まで詰める
- 30分後|新聞紙を交換(1回目がいちばん水を吸っています)
- そのあと|履き口を扇風機に向けて、一晩当て続ける
- 寝る前|新聞紙をもう一度交換
- 朝|指を入れて、湿り気がないか確認
この手順なら、スニーカーは一晩でほぼ乾きます。革靴と登山靴は厳しいので、翌日は別の靴にしてください。
生乾きの見分け方
表面が乾いていても、中が湿っていることがあります。3つで確認してください。
- 手を入れて、つま先の奥を触る。冷たく感じたら、まだ湿っています
- インソールを指で押す。ひんやりするなら中が湿っています
- においを嗅ぐ。湿ったにおいがしたら、乾いていません
生乾きのまま履くと、その日のうちににおいが戻ります。迷ったら、別の靴にしてください。
靴の種類別の注意
スニーカー(布・メッシュ)
いちばん乾きやすいタイプです。新聞紙+扇風機で一晩。丸洗いできるものが多いので、泥がひどければ洗ってしまったほうが早いこともあります。
革靴
いちばん慎重に扱うタイプです。濡れた革を急に乾かすと、硬くなり、ひび割れます。
- 柔らかい布で水分を拭く
- 新聞紙を詰めて形を保つ(シューキーパーがあれば理想)
- 風通しのよい日陰で、ゆっくり乾かす
- 乾いてから、革用クリームで油分を補う
革靴は速く乾かそうとしないことが正解です。1〜2日かかると思ってください。
安全靴
通気がほとんどないため、最も乾きにくいタイプです。インソールを抜くことが必須で、抜かないと内部は何日も湿ったままになります。
2足でローテーションできるなら、それがいちばん現実的な解決です。
長靴
筒が長く、口が狭いので空気が入りません。逆さにして立てかけ、中に新聞紙を入れた棒を差し込むか、専用のブーツドライヤーを使ってください。
登山靴
防水素材のものは、外からの水は防いでも、中に入った水は抜けにくいです。インソールを抜き、履き口を大きく開き、風を当ててください。2〜3日かかることもあります。
下山後は、泥を落としてから乾かします。詳しくは登山靴のインソールは交換すべき?もあわせてどうぞ。
季節別の注意
梅雨
部屋の湿度が高く、置いておくだけでは乾きません。除湿機かエアコンの除湿を併用してください。この時期はカビが最も出やすいので、生乾きのまま靴箱にしまわないこと。
冬
気温が低く、乾くのに時間がかかります。暖房の温風を直接当てたくなりますが、これが縮みの原因です。部屋を暖めて、風を当てる。この順番を守ってください。
夏
汗の量が増えるので、雨に濡れていなくても毎日湿っています。毎日インソールを抜いて乾かすだけで、においがまったく違います。
あわせて読みたい
洗い方と素材別の注意はこちらです。
インソール・中敷きの洗い方|洗濯機はNG、正しい手洗いと乾かし方
においが取れない場合の切り分けはこちらです。
交換を考えるときの選び方はこちらです。
インソールの選び方完全ガイド|素材・厚み・アーチ・サイズの決め方
よくある質問
Q. ドライヤーは本当にだめですか
A. 温風はだめです。接着剤が緩み、素材が縮みます。冷風なら問題ありません。ただし手で持ち続ける必要があるので、扇風機のほうが現実的です。
Q. 新聞紙は何回替えればいいですか
A. 紙が湿らなくなるまでです。目安は3〜4回。1回目を30分〜1時間で替えるのが最も効きます。
Q. 一晩で乾きますか
A. スニーカーなら、新聞紙と扇風機を併用すればほぼ乾きます。革靴・登山靴・安全靴は一晩では厳しいので、別の靴を用意してください。
Q. 靴を洗ったあとも同じ方法でいいですか
A. 同じです。むしろ洗ったあとのほうが水を含んでいるので、最初にタオルで挟んで水気を取る工程を丁寧にやってください。
Q. カビが生えてしまいました
A. 屋外で乾いたブラシで払い落とし(室内だと胞子が広がります)、薄めた中性洗剤で洗って、完全に乾かしてください。広範囲に出ている場合は交換をおすすめします。
Q. 濡れた靴を靴箱にしまってもいいですか
A. だめです。靴箱は風が通らず、湿気がこもります。完全に乾いてからしまってください。
まとめ
- 帰宅したら、まずインソールと靴ひもを抜く。これが最優先
- 新聞紙はくしゃくしゃに丸めて奥まで詰め、30分〜1時間で1回目を交換
- 熱を使わない。ドライヤーの温風・ストーブ・直射日光・乾燥機はすべてNG
- 必要なのは風と吸湿。扇風機と新聞紙の組み合わせが最強
- インソールは必ず別に、立てて干す
- 革靴は速く乾かそうとしない。1〜2日かけてゆっくり
- 履く前に、つま先の奥を触って冷たくないかを確認する
濡れた日の15分が、翌日の履き心地と、その靴の寿命を決めます。
※本記事は、エアポンプインソール Proを企画・販売するSweetleaffが執筆しています。