インソールの臭いの取り方|洗っても取れない原因と、出どころの切り分け方

インソールの臭いの取り方|洗っても取れない原因と、出どころの切り分け方

インソールを洗ったのに、翌日にはもうにおう。消臭スプレーをかけても、その場しのぎにしかならない。

この場合、においの出どころを間違えている可能性が高いです。

足元のにおいは、インソール・靴・足の3か所から出ます。出どころが違えば、効く手当ても違う。インソールをいくら洗っても、靴が原因なら翌日に戻ります。

この記事では、まず出どころを切り分ける方法、それぞれの手当て、重曹の正しい使い方、そして「洗っても取れない」ときの判断をまとめます。

においの正体

先に仕組みを押さえると、対策の理由が分かります。

汗そのものは、ほとんど無臭です。においを作っているのは、汗や皮脂、はがれた角質を菌が分解したときにできる物質です。蒸れた靴の中は、温度も湿度も高く、えさもある。菌にとって理想的な環境になっています。

だから対策の原則は、この3つに集約されます。

  • えさを減らす——洗う
  • 環境を悪くする——乾かす
  • できたにおいを中和する——重曹

この中で最も効くのは「乾かす」です。洗うことより、乾かすこと。ここを押さえておいてください。

出どころを切り分ける

3分で終わります。順番にやってください。

  1. 靴からインソールを抜く
  2. インソールのにおいを嗅ぐ
  3. 靴の中のにおいを嗅ぐ(インソールを抜いた状態で)
  4. 自分の足のにおいを嗅ぐ(靴下を脱いで、洗う前に)
結果 出どころ やること
インソールだけがにおう インソール 洗って乾かす。取れなければ交換
靴のほうが強くにおう 靴を洗う・乾かす。ローテーション
足そのものがにおう 足の洗い方を変える
全部におう 全部 3つ同時にやる。1か所だけでは戻る

「全部におう」がいちばん多いパターンです。この場合、インソールだけ洗っても意味がありません。

インソールが原因のとき

手順

  1. ぬるま湯(30℃前後)に中性洗剤を少量溶かす
  2. やわらかいブラシで、なでるように洗う
  3. 流水でしっかりすすぐ(洗剤が残るとにおいの原因になります
  4. タオルで挟んで押し、水気を取る(ねじって絞らない
  5. 風通しのよい日陰に立てて干す
  6. 完全に乾いてから、重曹(次の章)

詳しい手順と素材別の注意は、インソール・中敷きの洗い方にまとめています。

洗濯機と乾燥機は使わない

回転と摩擦で接着層が剥がれ、熱で縮みます。においは取れても、インソールが死にます。

いちばん多い失敗|生乾きで戻す

表面が乾いていても、中が湿っていることがあります。指で押して、冷たく感じたらまだ湿っています。

生乾きのまま靴に戻すと、菌にとって最高の環境を自分で用意することになります。においが「取れない」のではなく、その日のうちに作り直しているだけ——これが非常に多いパターンです。

重曹の使い方

においの原因物質は酸性です。重曹は弱アルカリ性なので、これを中和します。同じ理由で、皮脂汚れ(これも酸性)にも働きます。

基本|乾いた状態でふりかける

  1. インソールを完全に乾かす
  2. 表面に重曹を茶さじ1杯ほど、薄くふりかける
  3. そのまま数時間〜一晩置く
  4. ブラシか掃除機で、粉をしっかり払い落とす

湿ったまま行わないでください。粉が固まり、白い塊が残ります。これが重曹でいちばん多い失敗です。

靴のほうに使う場合

靴の中に直接ふりかけてもいいですが、払い落とすのが大変です。お茶パックや薄手の布に重曹を包んで、靴に入れて一晩——このほうが後始末が楽です。

重曹でやってはいけないこと

  • 革・スエードに使う——アルカリで革が傷み、変色します
  • 粉を直接こすりつける——研磨剤として働き、表面が削れます
  • 重曹水に浸けおく——接着層が弱ります
  • クエン酸と混ぜる——中和して泡が出るだけで、消臭力は上がりません
  • セスキ炭酸ソーダで代用する——アルカリが強すぎ、素材を傷めます

靴が原因のとき

インソールを抜いた状態で靴がにおうなら、手当ては靴側です。

  • 靴を開いた状態で、風通しのよい日陰に置く。玄関の靴箱は湿気がこもるので、最悪の保管場所です
  • 2足以上でローテーションする。1日休ませるだけで、乾く時間ができます
  • 洗える靴なら洗う。インソールは必ず抜いて別に
  • 重曹を包んで入れて一晩。上の方法です
  • それでも取れないなら、靴の寿命。内側の素材まで入り込んでいます

ローテーションの効果は、想像より大きいです。同じ靴を毎日履くと、乾く時間がゼロになります。2足を交互にするだけで、1足あたり丸1日乾かせます。

足が原因のとき

足そのものがにおう場合、インソールと靴をどれだけ手入れしても、翌日には戻ります。

  • 指の間を洗う。ここが最も見落とされます。ボディソープを泡立て、指を1本ずつ広げて洗ってください
  • 爪の周りを洗う。ブラシがあれば使ってください
  • かかとの角質を落とす。はがれた角質は菌のえさです。やすりで削りすぎないよう、少しずつ
  • よく拭いてから靴下を履く。指の間に水分が残っていると、そこから始まります
  • 靴下を選ぶ。綿は吸うが乾きにくい。5本指靴下は指の間の汗を吸うので効きます

においが急に強くなった、かゆみや皮むけがある、爪の色が変わった——この場合は手入れの問題ではない可能性があります。皮膚科にご相談ください。

安全靴・長靴の場合

安全靴にエアポンプインソール Proを入れた状態

安全靴と長靴は、通気がほぼゼロです。防水性や保護性能を優先した結果、汗の逃げ場がありません。においの条件としては最悪です。

ここでできることは限られています。

  • 作業が終わったら、すぐ脱いで靴から足を出す。これだけで違います
  • インソールを毎日抜いて乾かす。入れっぱなしにしない
  • 2足でローテーションする。安全靴こそ効果が大きい
  • 靴下を替える。長時間なら、昼に替えるだけでも変わります

安全靴のインソールを交換する場合、ひとつ確認してください。踏み抜き防止板が、ソールではなくインソール側に入っている安全靴があります。抜いた純正が妙に硬い、曲がらない、板が入っていると感じたら、それは足裏を守る部品です。入れ替えず、メーカーに確認してください。

蒸れそのものの対策は、安全靴の蒸れ・臭い対策に詳しくまとめています。

民間療法の評価

よく聞く方法を、正直に整理します。

方法 評価 理由
重曹 効く においの原因物質(酸性)を中和する
新聞紙を詰める 効く 消臭ではなく吸湿。乾かす手段として有効
靴のローテーション 最も効く 乾く時間を作る。根本的
消臭スプレー 限定的 今あるにおいには効くが、翌日には戻る。乾いた状態で使うこと
10円玉を入れる ほぼ効かない 銅の抗菌作用は言われるが、靴1足に数枚では量が足りない
お茶がらを入れる おすすめしない 湿った有機物を入れることになる。カビの原因
冷凍庫で凍らせる 効かない 菌は死なず、活動が止まるだけ。戻せば再開する

結論は地味です。洗って、乾かして、休ませる。これに勝つ裏技はありません。

洗っても取れないとき

洗って、完全に乾かして、重曹もやった。それでも翌日にはにおう——この場合、においの元が素材の内部まで入り込んでいます。

ここまで来ると、洗剤も消臭剤も表面しか届きません。交換のほうが早いです。

次の状態が出ていたら、交換時期と考えてください。

  • 洗っても、においがすぐ戻る
  • かかと部分を指でつまむと、簡単につぶれる
  • アーチ部分が沈んだまま、戻らない
  • 表面の生地が破れて、中材が露出している
  • 表面がベタつく、粉を吹いたように崩れる

予防|においを出さない使い方

  1. 帰ったら、インソールを靴から出す。いちばん効いて、いちばん簡単です
  2. 2足でローテーションする
  3. 靴箱にしまう前に、一晩外に置く
  4. 足は指の間まで洗い、よく拭いてから靴下を履く
  5. 2週間に1回、インソールを洗う(汗をかく使い方なら、もっと頻繁に)

1番だけでも習慣にしてください。入れっぱなしにしないことが、他のすべてより効きます。

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よくある質問

Q. 洗ったのに、その日のうちにまたにおいます

A. 生乾きのまま戻した可能性が高いです。指で押して冷たければ、まだ湿っています。もうひとつは、靴側が原因のパターンです。出どころの切り分けをやってみてください。

Q. 重曹はどのくらい置けばいいですか

A. 数時間から一晩です。長く置いても効果は頭打ちになります。それより、完全に乾いた状態で使うことのほうが重要です。

Q. 消臭スプレーは意味がないのですか

A. 意味はありますが、その場限りです。原因(湿気と菌)を減らさないと翌日には戻ります。使うなら完全に乾いた状態で。湿ったまま吹くと、においを閉じ込めます。

Q. 抗菌のインソールなら、においませんか

A. においにくくはなりますが、ゼロにはなりません。抗菌素材は菌が増えるのを抑えるもので、湿ったまま入れっぱなしにすれば、やはりにおいます。乾かす手間は必要です。

Q. 家族に指摘されるレベルです。どこから手をつければ

A. まずローテーションです。2足目を用意して交互に履く。次に帰宅後にインソールを抜く。この2つで大半が変わります。洗うのはそのあとで十分です。

Q. 新品なのに、においがします

A. 素材そのもののにおい(ゴムや接着剤)の可能性があります。風通しのよい場所で数日置くと薄れます。それでも強い場合は、販売元にご相談ください。

まとめ

  • においの正体は、汗や皮脂を菌が分解した物質。汗そのものは無臭
  • 出どころはインソール・靴・足の3つ。まず切り分ける
  • 最も効くのは「乾かす」。洗うことより乾かすこと
  • 重曹は乾いた状態で。湿ったままだと固まって残る
  • ローテーションが根本対策。2足を交互にするだけで乾く時間ができる
  • 10円玉・お茶がら・冷凍は、期待しないほうがいい
  • 洗っても翌日に戻るなら、素材の内部まで入り込んでいる。交換のほうが早い

におい対策に裏技はありません。出どころを間違えないこと、そして乾かすこと。この2つです。

※本記事は、エアポンプインソール Proを企画・販売するSweetleaffが執筆しています。
※本記事は診断や治療を目的としたものではありません。かゆみ・皮むけ・爪の変色などがある場合は医療機関にご相談ください。

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