インソールのサイズの選び方とカット方法|26.5cmはMとLどちら?失敗しない合わせ方
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インソールのサイズ選びは、靴のサイズ選びとは別物です。
靴は「小さいと入らない、大きいと脱げる」。インソールは違います。大きいぶんは切れますが、小さいものは伸ばせません。この非対称が、選び方のすべてを決めます。
この記事では、サイズ表記の読み方、中間サイズで迷ったときの答え、カットの手順、切りすぎたときの対処、そして入れたあとの確認までをまとめます。

まず、なぜサイズで失敗するのか
インソールのサイズ表記は、多くの場合「対応する足のサイズ」ではなく「対応する靴のサイズ」です。そして製品ごとに幅を持たせてあります。
たとえば「M:23.0〜26.0cm」という表記は、23.0cmの人にも26.0cmの人にも使える、という意味です。26.0cmの人がそのまま使えるサイズで作られていて、23.0cmの人は切って使う——そういう設計になっています。
ここを「自分は24.5cmだから、24.5cm用がぴったり」と読むと、混乱します。インソールは、上限に合わせて作られ、下は切って合わせるものです。
中間サイズで迷ったら、小さいほうを選ぶ
いちばん多い質問がこれです。26.5cmは、MとLのどちらか。
答えはM(小さいほう)です。理由は単純で、大きすぎるものは切れば合いますが、小さすぎるものはどうにもならない——ではなく、逆です。順を追って説明します。
「M:23.0〜26.0cm」「L:27.0〜30.0cm」という区切りで26.5cmが宙に浮く場合、Lを選ぶと27.0cm用の大きさから0.5cm以上を切ることになります。切る量が増えるほど、つま先側の形が崩れ、靴の中で前が浮きやすくなります。
一方Mを選べば、26.0cm用の大きさに対して0.5cm足りない計算ですが、インソールには製造上の余裕があり、多くの場合そのまま入ります。実際、26.5cmの靴にMをカットせず使えた例があります(下の実例を参照)。
迷ったら小さいほう。これがインソール全般に共通する原則です。
実例|26.5cmの安全靴にMを、切らずに使った
書いている本人の記録です。普段の靴のサイズは26.5cm。安全靴はネット通販で買った格安のノーブランド品。
Mサイズをつま先をカットせずそのまま入れて、物流倉庫の仕分け作業で1日3時間半、約3か月使いました。浮きも、つっかえもありませんでした。
ただしこれは靴の形によります。同じ26.5cmでも、つま先が細い靴なら余りますし、先芯のある安全靴は内寸が違います。一般化はできません。公式の目安でも26.5cmはMです。
サイズが合っているかの確認方法
買う前でも、家にあるもので確認できます。
- いま履いている靴から、純正インソールを抜く
- 純正のかかとからつま先までの長さを測る
- 買おうとしているインソールのサイズ表記と比べる
- 純正より長いものを選ぶ(切れるので)
純正が抜けない靴の場合は、靴の中に定規を差し込んで内寸を測るか、普段の靴のサイズをそのまま基準にしてください。
カットの手順
ここを間違えると、インソールの機能そのものが失われます。順番を守ってください。
用意するもの
- よく切れるハサミ(工作用の大きめのもの。裁ちバサミがあれば理想)
- ペン(インソールに線が引ければ何でも)
- 抜いた純正インソール
カッターは使わないでください。厚みのある素材を刃で押し切ろうとすると、断面がガタつき、手も危険です。
手順
- 靴から純正インソールを抜く。かかと側から指を入れて引き上げると、たいてい外れます
- 純正を、新しいインソールの上に重ねる。このときかかとの位置をぴったり合わせるのが最重要です
- 純正のつま先の形を、ペンでなぞる
- 線に沿って、つま先側だけを切る
- 靴に入れて確認する
- まだ大きければ、もう少し切る
多くのインソールには、あらかじめ1cmごとのカットラインが印刷されています。線が引きにくい場合は、純正の先端がどのラインに当たるかを見て、そのラインを使ってください。
いちばん大事なコツ|少しずつ切る
切りすぎたら戻せません。一度で合わせようとせず、切る→入れる→確認するを2〜3回繰り返してください。結果的にこのほうが早く済みます。
かかと側を切ってはいけない理由
「長いから後ろを切る」——これが最もやってはいけない失敗です。
かかとを左右から囲む立ち上がり(ヒールカップ)は、インソールの最も重要な機能部分です。着地のたびにかかとが左右へ逃げるのを抑え、足首から膝、腰までの筋肉が姿勢を立て直す負担を減らしています。
ここを切ると、その機能が丸ごと失われます。形は残っても、支えていません。
長さの調整は、必ずつま先側で行ってください。
切りすぎたときの対処
残念ですが、戻す方法はありません。できるのは、被害を最小にすることです。
- 1cm以内の切りすぎ——多くの場合そのまま使えます。かかとを靴の奥までしっかり押し込んで履いてください
- それ以上——つま先側に隙間ができ、歩くたびにインソールが前後に動きます。動くと足裏がこすれ、まめの原因になります
- 隙間を別の素材で埋めるのは、おすすめしません。段差ができて、そこが当たります
片足だけ切りすぎた場合は、もう片方は切らないでください。左右で条件を変えるより、片方だけ買い直すか、両方をその長さに揃えるかを選んでください。
幅が合わないとき
長さは合っているのに、幅が広くて靴の中で波打つ——これもよくあります。
幅は、基本的に切らないでください。ただし、どうしても入らない場合は次の順で試します。
- まず、靴に入れて一晩置く。素材がなじんで収まることがあります
- それでも波打つなら、つま先側の縁だけを少し削る
- 土踏まずとかかとの部分は絶対に削らない。ここが機能です
中足部から後ろを削る必要がある時点で、そのインソールはその靴に合っていません。
左右で足のサイズが違う場合
左右差は珍しくありません。多くの人に1cm未満の差があります。
大きいほうの足に合わせて、靴を選んでください。インソールは、それぞれの足に合わせて別々にカットします。左右で切る長さが違っても問題ありません。
空気圧で調整できるタイプなら、左右を独立して調整することで、さらに差を埋められます。
入れ方と、入れたあとの確認
入れ方
- 純正インソールを抜く(重ねない)
- 切ったインソールを、かかと側から差し込む
- かかとを靴の一番奥まで押し込む
- つま先側を平らに収める
純正の上に重ねてはいけません。靴の中の容積が減り、甲が圧迫され、つま先が当たりやすくなります。支えの効果より、圧迫の不快感が上回ります。
履いて10分歩き、3つを確認する
靴を履いたら、かかとを地面にトントンと打ち付けて、かかとを奥に収めます。その状態で甲と足首を締め、室内を10分ほど歩いてください。
- つま先が当たらないか
- 土踏まずが痛くないか
- かかとが浮かないか
最初の数分の違和感は、多くの場合すぐ消えます。ただしはっきりした痛みがある場合は、そのまま使わないでください。土踏まずが当たって痛い場合の切り分けは、インソールが土踏まずに当たって痛いにまとめています。
靴の種類別の注意
スニーカー
いちばん余裕があり、失敗しにくいタイプです。純正を型紙にすれば、ほぼそのまま合います。
安全靴
つま先に先芯が入っているぶん、内寸が見た目より狭いことがあります。切りすぎより、少し長めから始めてください。
また、踏み抜き防止板が、ソールではなくインソール側に入っている安全靴があります。抜いた純正が妙に硬い、板が入っていると感じたら、それは足裏を守る部品です。入れ替えず、メーカーに確認してください。
登山靴
容積に余裕があり、選びやすいタイプです。ただし純正より明らかに厚いものを入れると、長時間で甲が圧迫されます。厚みも合わせて確認してください。詳しくは登山用インソールの選び方に書いています。
革靴・ビジネスシューズ
つま先が細く、容積も少ない。厚みのあるインソールは入らないことがあります。買う前に純正の厚みと比べてください。
サッカースパイク・薄型のレースシューズ
足と一体化させる設計で、容積にほとんど余裕がありません。純正を抜いても入らない可能性が高いタイプです。
エアポンプインソール Proの場合
M(23.0〜26.0cm)/L(27.0〜30.0cm)の2サイズです。26.5cmなど中間サイズで迷う場合はMをお選びください。
つま先側に1cmごとのカットラインがあります。純正を型紙にして、かかとを合わせ、つま先側だけを切ってください。かかと側は切らないでください。
土踏まずの位置にエアポンプシステムがあり、この部分がアーチを高く保つ構造になっています。ここは固定です。指先でポンプを押すと空気圧が変わり、かかとと、足指のつけ根(母趾球)あたりの高さが変化します(アーチの高さそのものは変わりません)。左右は独立して調整できます。
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あわせて読みたい
サイズ以外の判断基準(素材・厚み・アーチ・ヒールカップ)はこちらです。
インソールの選び方完全ガイド|素材・厚み・アーチ・サイズの決め方
靴の種類ごとの相性はこちらにまとめています。
入れたあとの手入れはこちらです。
インソール・中敷きの洗い方|洗濯機はNG、正しい手洗いと乾かし方
よくある質問
Q. 26.5cmです。MとLのどちらですか
A. Mです。中間サイズで迷ったときは、小さいほうを選んで切るのが原則です。
Q. カットせずに使ってもいいですか
A. 靴に入れて、波打たず、つま先も当たらないなら、そのまま使って問題ありません。切らないで済むならそれが最善です。
Q. 靴のサイズより大きいインソールを買ってしまいました
A. 切れば使えます。ただしサイズが2段階以上違うと、切る量が多くなり、つま先側の形が崩れます。1段階違い(MとL)なら、多くの場合カットで対応できます。
Q. 小さいものを買ってしまいました
A. 伸ばす方法はありません。かかとを奥に合わせて、つま先側に隙間ができた状態で使うことになります。歩くたびに動くようなら、買い直しをおすすめします。
Q. 純正が抜けない靴では使えませんか
A. 使えません。重ねると容積が減って圧迫されます。次に靴を買うときは、中敷きが外せるかどうかを確認しておくと選択肢が広がります。
Q. 型紙にする純正がボロボロです
A. 形が残っていれば型紙として使えます。完全に崩れている場合は、靴の中に新しいインソールを入れ、はみ出す部分に印をつけてから切ってください。
Q. 切った断面はそのままでいいですか
A. そのままで問題ありません。気になる場合は、ハサミで軽く角を落とすと収まりがよくなります。
まとめ
- インソールのサイズは上限に合わせて作られ、下は切って合わせる
- 中間サイズで迷ったら、小さいほう。26.5cmならM
- カットは純正を型紙にして、かかとを合わせ、つま先側だけ
- かかと側は絶対に切らない。ヒールカップが機能そのもの
- 少しずつ切る。切る→入れる→確認するを繰り返す
- 純正の上に重ねない
- 入れたら10分歩いて、つま先・土踏まず・かかとの3点を確認する
サイズが合っていないインソールは、どれだけ高機能でも働きません。逆に言えば、合わせるだけで変わります。
※本記事は、エアポンプインソール Proを企画・販売するSweetleaffが執筆しています。
※本記事は診断や治療を目的としたものではありません。痛みが続く場合は医療機関にご相談ください。