安全靴の蒸れ・臭い対策|原因の切り分けとインソールでできること
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安全靴を脱いだ瞬間の、あの空気。
家に帰って玄関で靴を脱ぐとき、自分でも気になる。更衣室で他の人がいると、なおさら気になる。
安全靴の蒸れとにおいは、清潔さの問題ではありません。構造上、そうなるようにできている靴を毎日8時間履いていれば、誰にでも起こります。
この記事では、なぜそうなるのかを整理したうえで、現実的に効く対策を優先順位順にまとめます。
なぜ安全靴は蒸れるのか
理由1|通気性がほぼない
安全靴は、足を守るための靴です。
甲材は厚く、耐水性や耐油性を持たせた素材が使われます。ソールは踏み抜き防止のため密閉的。つま先には鋼鉄や樹脂の先芯が入っています。
守るということは、外からの侵入を防ぐということです。そして同時に、内からの排出も防ぐことになります。
理由2|足は1日にコップ1杯分の汗をかく
足の裏には汗腺が密集しており、両足で1日にコップ1杯程度の汗をかくと言われています。夏場や、体を動かす作業ならさらに増えます。
理由3|逃げ場のない汗が、素材に吸われる
汗は靴の中に留まり、インソールと靴の内装に吸われます。
そして翌朝、まだ乾ききっていない靴を、また履く。この繰り返しで、湿った状態が常態化します。
においの正体|汗そのものは無臭
ここは正確に理解しておく価値があります。
汗そのものは、ほとんど無臭です。
においが発生するのは、汗と皮脂、はがれた角質を、皮膚の常在菌が分解するときです。分解の過程で生じる物質が、あの独特のにおいになります。
つまり、においの発生には3つの条件が揃っています。
- 湿気(菌が増える環境)
- 温度(靴の中は体温で温かい)
- エサ(汗・皮脂・角質)
対策は、この3つのどれかを断つことになります。そして最も断ちやすいのが、湿気です。
対策の優先順位
対策1|靴を2足でローテーションする(最も効く)
これが最も効果的で、最も実行しやすい対策です。
湿った靴は、一晩ではなかなか乾ききりません。24時間以上の乾燥時間があって、ようやく内部まで乾きます。
2足を交互に履くだけで、乾燥時間が2倍以上になります。
副次的な効果も大きく、
- クッション材が回復する
- 当たる場所が変わり、同じ箇所への負担が減る
- 1足あたりの寿命が延び、長期的にはコストが下がる
「2足買うのはもったいない」と感じるかもしれませんが、寿命が2倍近く延びることを考えると、実際の出費はそれほど変わりません。
対策2|帰宅後、必ず乾かす
- 玄関に置きっぱなしにせず、風通しのいい場所に
- 中敷きを抜いて、別々に乾かす(これだけで乾燥速度が大きく変わります)
- 新聞紙を丸めて入れると、湿気を吸います
- 靴用乾燥剤やシューズドライヤーも有効です
直射日光で乾かすのは避けてください。素材が劣化します。陰干しが基本です。
対策3|靴下を替える
綿100%は避けてください。 汗をよく吸いますが、吸ったまま乾かないためです。濡れた布が足に張りついた状態が続きます。
向いているのは、化繊混紡またはウール混です。ウールは吸湿しながら、においが出にくい特性があります。
そして、昼休みに履き替える。予備を1足ロッカーに置いておくだけで、午後の快適さがまったく変わります。
対策4|昼休みに靴を脱ぐ
15分でも湿気は抜けます。可能なら靴下も脱いで、足を乾かしてください。
対策5|インソールを抗菌素材のものに替える
インソールは、汗を最も直接的に受け止める部品です。
安全靴の純正インソールは、多くの場合、布を貼った薄いフォームシートです。抗菌処理がされていないものも多く、汗を吸って湿ったまま、菌が繁殖する温床になります。
抗菌加工された素材のインソールに替えると、清潔さを保ちやすくなります。
そして、インソールは洗えます。靴そのものは簡単に洗えませんが、インソールなら抜いて手洗いできる。定期的に洗うことで、においの蓄積を防げます。
対策6|足を洗うときに、指の間まで
シャワーで流すだけでは、角質や皮脂は落ちきりません。
石けんで、指の間を1本ずつ洗う。においのエサを減らす、地味ですが確実な対策です。洗ったあとは、指の間まで水気を拭き取ってください。
やってはいけない対策
厚い靴下を重ね履きする
靴の中がきつくなり、血流が悪くなります。汗も増えます。
制汗スプレーを大量に使う
一時的にはにおいを抑えられますが、湿気そのものは減りません。根本対策にはなりません。
洗濯機でインソールを洗う
素材が変形・劣化します。手洗いしてください。
乾燥機や直射日光で乾かす
熱で素材が縮み、接着が剥がれます。
インソールの洗い方
- ぬるま湯(30〜40度程度)に浸す
- 中性洗剤を少量つけ、やわらかいブラシか手で優しく洗う
- よくすすぐ
- タオルで水気を押し取る(絞らない)
- 陰干しで完全に乾かす
乾く前に靴に戻すと、かえって湿気を持ち込むことになります。丸1日は乾かしてください。
だからこそ、洗う日はもう1足の安全靴があると助かります。
Sweetleaffの場合
「エアポンプインソール Pro」の表面には、廃棄されたペットボトルをリサイクルしたRPET抗菌糸を100%使用しています。
サラリとした肌触りで、靴の中を清潔に保ちやすい仕様です。通気のない安全靴で長時間過ごす人を想定した素材選定になっています。
もちろん、インソールだけで蒸れが完全になくなるわけではありません。 通気のない靴を履いている以上、ローテーションと乾燥が対策の中心です。インソールは、その中で「洗える・抗菌加工されている」部品として働きます。
お手入れ:ぬるま湯で手洗いし、陰干ししてください。洗濯機と乾燥機は避けてください。
そのうえで、疲労対策としての機能も備えています。
- ヒールカップ:台湾・台中で30年インソールをつくり続けるBIOSUZU社が設計。硬いコンクリート床でのかかとの横ブレを抑えます
- かかと素材:ドイツBASF社のElastollan®(衝撃吸収と耐久性で評価の高い高性能TPU)
- エアポンプ:土踏まずの位置にエアポンプシステムがあり、この部分がアーチを高く保つ構造になっています。指先でポンプを押すと空気圧が変わり、かかとと母趾球(足指のつけ根)あたりの高さが変化します(アーチの高さそのものは変わりません)。左右独立で調整でき、変わるのはフィット感とクッション量の2つです。米国特許取得・ZIYU社の高周波溶着技術で気密性を確保
安全靴の純正インソールを取り出し、それを型紙にしてつま先をカットして入れ替えるだけ。1cmごとのカットラインがあり、先芯には干渉しません。
エアポンプインソール Pro
表面は再生ペットボトル由来のRPET抗菌糸100%。ぬるま湯で手洗いできます。
サイズはM(23.0〜26.0cm)/L(27.0〜30.0cm)。安全靴の先芯には干渉しません。
6,980円(税込・送料無料)/Tarzan・Gizmodo Japan・Lifehacker Japan 掲載
クラウドファンディング累計 2,718名・約1,330万円
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よくある質問
Q. 10円玉を靴に入れるといいと聞きました
A. 銅イオンに抗菌作用があるとされていますが、靴の中全体に行き渡るほどの効果は期待しにくいのが実際のところです。乾燥とローテーションのほうが確実です。
Q. 消臭スプレーはどのくらい効きますか?
A. 発生したにおいを一時的に抑える効果はあります。ただし湿気と菌が残っていれば再発します。乾燥とセットで使ってください。
Q. 洗ってもにおいが取れません
A. 靴の内装(ライニング)ににおいが染み込んでいる可能性があります。インソールだけを替えても改善しない場合、靴自体の買い替え時期かもしれません。
Q. 水虫が心配です
A. 湿った環境は白癬菌の繁殖条件と重なります。かゆみ、皮むけ、水ぶくれなどの症状がある場合は、自己判断で市販薬を使う前に皮膚科を受診してください。
Q. インソールはどのくらいの頻度で洗えばいいですか?
A. 月に1〜2回が目安です。においが気になり始めたら、そのタイミングで。
まとめ
- 安全靴が蒸れるのは、守る構造が排出も防ぐという構造上の必然
- においの原因は汗そのものではなく、湿気・温度・エサが揃うこと
- 最も効くのは2足のローテーション。乾燥時間が2倍になり、靴の寿命も延びる
- 帰宅後はインソールを抜いて別々に陰干し
- 靴下は綿100%を避け、化繊混紡かウール混へ。昼に履き替えるとさらに効く
- インソールは洗える・抗菌加工されたものを選ぶ
構造上避けられない部分は、運用でカバーする。それが安全靴との現実的な付き合い方です。
※本記事は、エアポンプインソール Proを企画・販売するSweetleaffが執筆しています。
※本記事は診断や治療を目的としたものではありません。症状がある場合は医療機関にご相談ください。