エアインソールとは|空気で変わるものは何か、3タイプの違いと選び方
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「エアインソール」「エアーインソール」「空気入りインソール」。
呼び方はいろいろありますが、検索して出てくる製品を並べてみると、実はまったく別物が3種類混ざっています。仕組みも、できることも、向いている用途も違います。
「エアインソールを買ったけれど、思っていたのと違った」という声が出るのは、この違いが説明されていないからです。
この記事では、空気を使う理由を整理したうえで、3つのタイプの違いと選び方をまとめます。

なぜインソールに空気を使うのか
まず、素材ではなく空気を使う理由から。大きく3つあります。
理由1|空気は潰れても元に戻る
スポンジやウレタンは、体重をかけ続けると潰れて戻らなくなります。これが「へたり」です。多くのインソールが1〜2年で機能を失う原因がここにあります。
空気は違います。圧縮されても、力がなくなれば元の体積に戻る。繰り返し荷重に対して、原理的にへたりません(気密性が保たれている限り、という前提はつきます)。
理由2|圧力が分散して伝わる
密閉された空気は、どこか一点に力が加わると、その圧力を内部全体に伝えます。
これは足裏にとって都合のいい性質です。一点に集中した圧力が、空気の層の中で広がって分散されます。
理由3|軽い
当然ですが、空気には重さがほぼありません。ジェルやゴムで同じ体積の緩衝層をつくると、それなりの重さになります。1日1万歩なら、その重さを1万回持ち上げることになります。
エアインソールの3タイプ
ここからが本題です。
タイプ1|密閉エアクッション型
構造:インソールの中に、空気を封入した袋や気室があらかじめ入っている。使用者が空気を出し入れすることはできません。
スポーツシューズのソールに入っている「エア」と同じ考え方です。
向いていること
- 履いてすぐ機能する。調整不要
- 軽い
- 価格が比較的手頃なものが多い
弱いところ
- 空気圧が固定。自分に合うかは買ってみるまでわからない
- 袋が破れたら修復できない
- 足を「支える」機能は弱い。あくまでクッション
クッション性を足したいだけの人、短時間の使用に向きます。
タイプ2|エアポンプ調整型
構造:インソールにポンプとバルブがあり、使用者が自分で空気を出し入れできる。押せば入り、バルブで抜ける。
向いていること
- 買ったあとに、自分の足と靴に合わせ込める
- 使用中(仕事中・行動中)にも変えられる
- 左右で別々に調整できる製品もある
弱いところ
- 調整という手間が発生する(慣れれば数秒)
- 構造が複雑なぶん、価格は上がる
- 気密性の品質が製品によって差が出やすい
長時間の立ち仕事、安全靴、登山。1日の中で足の状態が変わる使い方に向きます。
タイプ3|「エア」=通気を指すもの
構造:空気の層ではなく、通気孔やメッシュ構造を指して「エア」と呼んでいる製品です。「エアホール」「エアフロー」といった名前がついていることが多い。
向いていること:蒸れにくい。軽い。安価。
弱いところ:クッション性やアーチサポートとは無関係です。「エア」という言葉から緩衝性能を期待して買うと、ほぼ確実に落胆します。
どれを選ぶか
何を解決したいかで決まります。
- クッションを足したい → タイプ1
- 靴の中のフィットを詰めたい/長時間の疲れを減らしたい → タイプ2
- 蒸れを減らしたい → タイプ3
買う前に、その製品が3つのどれなのかを確認してください。商品ページに「空気を入れる」「ポンプ」「バルブ」といった記載がなければ、タイプ1かタイプ3です。
よくある誤解
誤解1|「空気だから、すぐパンクするのでは?」
気密性は、製造技術で決まります。
エアブロックの接合部が弱ければ、確かに空気は抜けます。逆に、素材同士を分子レベルで結合させる高周波溶着のような技術で接合されていれば、長期使用でも気密性は保たれます。
購入前に、接合方法や特許技術について記載があるかを確認する価値があります。
誤解2|「空気が入っているとフワフワして不安定では?」
全面が空気の層で構成されていれば、その通りです。
しかし、支える部分をTPUなどの硬い素材で構成し、空気は特定の部位の調整に使うという設計なら、不安定にはなりません。
「全面が空気」なのか「一部だけ空気」なのかは、大きな違いです。
誤解3|「空気を入れれば入れるほどいい?」
逆です。
入れすぎると靴の中がきつくなり、甲が圧迫されて血流が悪くなります。足りないより、入れすぎのほうが失敗しやすいというのが実際のところです。
必ず少ない状態から始めて、足りなければ足してください。
誤解4|「登山で気圧が下がると膨らむのでは?」
密閉された空気は、外の気圧が下がれば膨張します。これは物理的にその通りです。
ただし調整式であれば、気になったその場で抜けば済む話です。むしろ固定式のほうが、この点では対応の余地がありません。
Sweetleaffの「エアポンプインソール Pro」の場合
私たちがつくっているのは、タイプ2(エアポンプ調整型)です。何が調整できて、何が調整できないのかを正確に書きます。
調整できないもの:アーチの高さ
土踏まずの位置にエアポンプシステムがあり、この部分がアーチを高く保つ構造になっています。ここは固定です。足裏のアーチは、この構造とヒールカップが支えます。
調整できるもの:かかとと母趾球あたりの高さ
指先でポンプを押すと空気圧が変わり、かかとと、足指のつけ根(母趾球・中足骨頭部)あたりの高さが変化します。バルブを押せば抜けます。左右は独立しているので、片足ずつ調整できます。
これで変わるものは2つあります。
ひとつはフィット感。ミリ単位で詰められるので、「足が靴の中で前後に動く」「かかとが浮く」といった、疲れや靴擦れの原因になる遊びを減らせます。
もうひとつはクッション量。かかとと母趾球は、立っているときも歩いているときも体重が集中する2か所です。ここに空気の層があり、着地の力を受け止めます。
市販のインソールが「1枚の完成品」として売られているのに対して、履いてから自分の足と靴に合わせ込める。これが構造上のいちばんの違いです。
- ヒールカップ:台湾・台中で30年インソールをつくり続けるBIOSUZU社が設計。着地時の圧力を分散し、足裏アーチをサポートします
- かかと素材:ドイツBASF社のElastollan®(衝撃吸収と耐久性で評価の高い素材)
- エアポンプ:米国特許取得。ZIYU社の高周波溶着技術で気密性を確保
- 表面:再生ペットボトル由来のRPET抗菌糸100%
使い方は、今の靴に入っているインソールを取り出し、それを型紙にしてつま先をカットし、入れ替えるだけ。1cmごとのカットラインが入っています。重ねて使うものではありません。
スニーカー、革靴、安全靴、トレッキングシューズなど幅広い靴に対応します。
エアポンプインソール Pro
土踏まずのポンプで空気圧を調整し、かかとと母趾球あたりのフィットとクッションを自分に合わせられるインソール。左右独立で調整できます。
サイズはM(23.0〜26.0cm)/L(27.0〜30.0cm)の2種類。
6,980円(税込・送料無料)/Gizmodo Japan・Lifehacker Japan 掲載/Tarzan掲載(シリーズ)
クラウドファンディング累計 2,718名・約1,330万円
買う前のチェックリスト
- どのタイプか(密閉型/ポンプ調整型/通気型)を確認する
- 空気がどの部位にあるか(全面か、一部か)
- かかとに支えの構造があるか(ヒールカップ)
- 気密性の技術について記載があるか
- 純正インソールを抜いて入れ替えられる靴か
- カット可能か、サイズ展開は合うか
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よくある質問
Q. 空気は自然に抜けますか?
A. 接合技術によります。高周波溶着など、素材を分子レベルで結合させる方式なら、長期使用でも気密性が保たれます。もし少し抜けても、ポンプ式なら押して足すだけです。
Q. 洗えますか?
A. 製品によります。エアポンプインソール Proの場合は、ぬるま湯で手洗いし陰干ししてください。洗濯機と乾燥機は避けてください。
Q. 空気の調整はどのくらい時間がかかりますか?
A. 数秒です。靴を脱いで指で押すだけです。
Q. スニーカーにも革靴にも使えますか?
A. 純正インソールが取り外せる靴なら使えます。革靴は容積に余裕がないことが多いので、必ず純正を抜いて入れ替え、空気は少なめにしてください。
Q. どのくらいで交換ですか?
A. 表面がすり減った、気密が保てなくなった、といったタイミングです。空気の部分は繰り返し荷重で潰れにくいため、フォーム系より寿命は長くなります。
Q. 子どもでも使えますか?
A. サイズはM(23.0cm〜)からです。成長期の足へのインソール使用が心配な場合は、事前に医療機関にご相談ください。
まとめ
- 「エアインソール」には密閉クッション型・ポンプ調整型・通気型の3種類がある
- 3つは仕組みも用途も別物。買う前にどれなのかを必ず確認する
- 空気を使う利点はへたらない・圧力が分散する・軽いの3つ
- 「全面が空気」より「一部だけ空気、支えは硬い素材」のほうが安定する
- 空気は入れすぎより少なめから。足りないより、入れすぎのほうが失敗しやすい
- ポンプ調整型の価値は「アーチ高が変えられること」ではなく、履いてからフィットとクッションを合わせ込めること
※本記事は、エアポンプインソール Proを企画・販売するSweetleaffが執筆しています。
※本記事は診断や治療を目的としたものではありません。症状がある場合は医療機関にご相談ください。